高度専門職ビザの加点対象大学とは?
日本で大学進学を考えている留学生にとって、大学選びは将来の就職だけでなく、高度専門職ビザの取得や永住権の申請にも関係します。
実は、日本には、特定の大学を卒業すると、高度専門職ビザの申請時にポイントが加算される制度があります。
この制度は、優秀な外国人材が日本で働き、長期的に活躍できるように設けられた「高度人材ポイント制」の一部です。
1. どのような大学が加点対象になるの?
加点対象大学は、主に次の3種類に分かれています。
| 対象大学の種類 | 内容 |
| ① 世界大学ランキング対象校 | QS・THE・ARWUなどの世界大学ランキングで所定の条件を満たす大学 |
| ② スーパーグローバル大学 | 文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業で指定された大学 |
| ③ イノベーティブ・アジア対象校 | 外務省の事業でパートナー校として指定された大学 |
2. 大学卒業で何点もらえるの?
通常の高度専門・技術活動を例にすると、大学に関する加点は次のようになります。
| 学歴・条件 | ポイント |
| 大学卒業(学士号) | 10点 |
| 日本の大学卒業による特別加算 | +10点 |
| 法務大臣指定の対象大学卒業による特別加算 | +10点 |
| JLPT N1相当の日本語能力による加算 | +15点(適用条件あり) |
例えば、日本の加点対象大学を卒業した場合、学士号10点+日本の大学卒業10点+対象大学卒業10点=合計30点を学歴関係で獲得できる可能性があります。
3. なぜ永住ビザに有利なの?
高度人材ポイント制では、年齢、学歴、年収、職歴、日本語能力などに応じて点数が付けられます。
一定の点数を満たすことで、永住許可申請に必要な日本での在留期間が短縮される特例があります。
70点以上
3年
永住申請に必要な在留期間の特例
80点以上
1年
永住申請に必要な在留期間の特例
いずれも必要な点数を所定期間維持するなどの条件があります。申請できることと、永住が許可されることは別です。
原則として永住許可には10年以上の継続在留が必要ですが、高度人材に該当する場合は、このような特例が認められています。
つまり、加点対象大学を卒業することで高度人材ポイントが増え、将来の永住申請に有利になる可能性があるのです。
4. 留学生が注意すべきポイント
- 対象大学に入学しただけでは加点されません。 原則として、卒業して学位を取得する必要があります。
- 対象大学を複数卒業しても、指定大学のボーナス10点が大学数に応じて増えるわけではありません。
- 加点対象大学の一覧は変更される可能性があります。大学選びの時点だけでなく、実際のビザ申請時にも確認が必要です。
- 高度専門職ビザは、大学卒業だけでは取得できません。仕事内容、年収などの要件も満たす必要があります。
- 70点・80点に達しても永住権が自動的に取得できるわけではありません。 納税、年金・健康保険料の納付状況など、永住許可の審査条件も満たす必要があります。
5. 加点対象大学
出入国在留管理庁よる加点対象大学一覧を次のとおりです。
